『雪わたり』の教え

雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たいなめらかな青い石の板でできているらしいのです。
「堅かた雪ゆきかんこ、しみ雪しんこ。」
・・・(中略)・・・
こんな面白い日が、またとあるでしょうか。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのです。
(宮沢賢治『雪わたり』本文より)

宮沢賢治は作家ではなく教師として生計を立てていたが、その短い生涯を通して、ただ一度だけ原稿料をもらったことがある。それがこの『雪わたり』だといわれている。 つづきを読む “『雪わたり』の教え”