平泉黄金文化を支えた
ゴールドロード
2011年6月26日にユネスコの世界遺産リストに登録されたみちのく岩手の「平泉」。平安時代末期に東北地方を治めていた藤原三代の拠点平泉まで、現在の秋田県横手市周辺から険しい奥羽山脈を越えて結んでいたのが、藤原三代秀衡(ひでひら)の名にちなむ「秀衡街道」です。
平泉藤原氏の時代、この街道沿いには鷲之巣、安久登沢、草居沢、大荒沢などの金山があったと伝えられています。いわばこの街道は、シルクロードならぬ“ゴールドロード”。金色堂に象徴される平泉の黄金文化を、川上から支えていた重要なゾーンでもありました。